インテリアコーディネートに生かせる風水を紹介します。

安眠できる色を取り入れよう

「カラーセラピー」という治療法があるように、
色が私たちの心身に与える影響は大きいものです。
明るい気分になる色もあれば、暗い気分になる色があり、
気持ちがくつろぐ色があれば、興奮してしまう色もあり…。

 

風水でも、色が持つ力については重要視されています。
「色には意志がある」という考え方もあるほどなんですよ。
(詳細は「風水と色の関係」をご覧ください。)

 

寝室風水でも、色は大事なポイントです。

 

「安眠できない」
「くつろげない」
「気持ちが休まらない」

 

と感じているなら、寝室のカラーコーディネートを見直してみましょう。

 

心身のくつろぎをサポートしてくれる色としては、
淡いブルーやグリーンなどの寒色系がオススメです。
医学的には、「副交感神経を優位にさせる」と言われています。
副交感神経は身体がお休みモードになった時にスイッチが入る神経ですから
脈拍も遅くなり、瞳孔も縮小します。
心身のくつろぎには最適というわけです。

 

逆に、赤やオレンジといった暖色系のカラーは、交感神経を優位にさせます。
これは、身体が緊張モードになるということ。
心身が戦闘態勢に入り、脈も速くなってしまいます。
身体を休める寝室には向いていないカラーですよね。

 

寝室のカーテンやシーツの色を決める際には、
こういったデータを参考にすると良いでしょう。

寝室にワンポイントで「赤い物」を置いてみよう

カラーセラピーの理論に基づくと、
寝室の色使いは鎮静作用のある寒色系が良しとされています。

 

ところが…風水では逆!

 

寒色系のシーツでは「水」の気が強くなって身体が冷えやすくなってしまう。
寒々しい印象が強くなるので、夫婦仲を高めるには逆効果。
そんな意味に解釈されることが多いんですね。

 

また、カラーセラピーではタブーとされていた「赤」も、
「エネルギーを与えてくれる色」ということで、
寝室に赤い物を置くことを推奨する風水師もいます。

 

心身のくつろぎという面では、寒色系が良さそうに思えますが、
運気のことを考えると赤い色のほうが良さそうだ…。
これは迷ってしまいますよね!

 

そこで、妥協点!
医学的な根拠を信じて、シーツ類は寒色系にするとして、
ワンポイントで赤いアイテムをレイアウトしてはいかがでしょうか?

 

例えば、赤い実をつける観葉植物やお花。
植物には、ネガティブな気を吸収する作用がありますので、
一つ置くだけでも寝室内の“気”が浄化されますよ◎

 

ただし、「寝室に生きている植物を置くのは良くない」
と指摘する風水師もいます。気になるようであれば、
赤いクッションを一つ置く、目覚まし時計を赤にする
といったアレンジでも良いと思いますよ!

 

また、全体のカラーコーディートとしては、
せいぜい2色程度に抑えて統一感を持たせるのがポイント。
色んな色の物がゴチャゴチャと混在しているのは心身のくつろぎを邪魔しますし、
風水によれば、良い運気はスッキリした空間を好むもの。
全体の印象は統一して、あとはアクセントカラーで個性を演出しましょう。

キーワードは「自然」

都市部に住んでいるとついつい忘れてしまいがちですが、
私たち人間も「自然」の一部。
ですから、自然素材の物に囲まれていると、
心身のくつろぎを感じることができるのです。

 

家の中で、最も、「くつろぎの場」であるべき場所と言えば…
やはり寝室でしょう。
ですから、寝室には、自然素材の物を配置するというのが、
寝室風水の大事なポイントなのです。

 

例えば、ファブリックの家を選ぶなら、
海の“青”、空の“水色”、木々の“緑”、雪山の“白”。

 

ファブリックの素材を選ぶなら、ポリエステルなどは避けて
綿や麻など自然素材でできたものを。

 

床の色は、土を思わせる黄土色やブラウン系。

 

ベッド、チェスト、時計、ゴミ箱などの家具類も、
木製で木目の入ったものが理想的です。

 

さながら、森の中で森林浴をしているような…
もしくは、砂浜に寝転んでいるような…。

 

そんな、大自然の懐に抱かれているような感覚を再現する演出が、
心身のくつろぎにつながります。