インテリアコーディネートに生かせる風水を紹介します。

お宅の「神位」、大丈夫?

どこのお宅でも、神棚か仏壇のいずれか一つは祀られているはず。
(もっとも、最近はアパートやマンション暮らしの方が増えて、
あえて神棚も仏壇も設置していないという方も多いようですが)

 

風水では、神棚や仏壇をお祀りする場所を「神位」と呼び、
正しい祀り方やメンテナンスが開運につながると考えられています。

 

神様や仏様は、「目には見えない存在」=人智を超えた存在ですから、
ともすれば意識しにくい存在。
しかし、神位を作ることで、
神様や仏様をより身近に感じることができますよ。

 

人は、日々の生活の中で大なり小なりなんらかの不安を感じていますよね。

 

「明日の試験、大丈夫かな。」
「大事なプレゼンでヘマをしたらどうしよう・・・。」
「子供が外で事故や事件に巻き込まれてしまったら・・・。」
「夫(妻)は浮気しているんじゃないだろうか。」

 

ああ!もう不安でいても立ってもいられない!
でも、物理的に自分にはどうすることもできないし・・・。

 

そんな時に神位に手を合わせると
不思議なほど心が落ち着いて不安が鎮まっていくものです。

 

もし、新築やマンション購入で神棚や仏壇を持つことを迷っているなら、
できれば神位を設けることをオススメしますよ。

 

ただし、誤った祀り方をしていたり、ほこりまみれになったりしていたら、
運気を上げるどころか、逆に下げる原因になってしまいます。

 

お寺や神社に確認して
宗派に合った正しい祀り方をするのは基本中の基本。
併せて、こまめなお掃除を心掛けて、いつもキレイに!

 

神位を清めることは
家の中の「気」の流れを清めることにもつながりますので
結果的に家族の運気を活性化させることになります。

注意したい!神位×トイレの位置関係

神様や仏様は、人智を超えた存在。
ですから、「神位」というのは、非常に神聖な場所です。

 

一方、トイレは?
私たちが排泄物や汚れた「気」を流す場所。
いわゆる「不浄」の場所ですよね?

 

そうです。

 

「神位」と「トイレ」はまったく正反対のもの。

 

これを隣り合わせに作るというのは、
神様や仏様にとって非常に失礼な行為なんですよ。

 

「トイレの神様」という歌が大ヒットしたので、
「神様はトイレにいる」と思っている方も多いかもしれませんが、
少なくとも風水の観点では
トイレの近くに神位を設けるのは絶対にNGです!

 

では、どんな場所が「神位」に合うのか?
ざっくりと言えば、「静かで落ち着ける場所」です。
ゆえに、キッチンや廊下など人の動きが盛んな場所は避けたほうが良いでしょう。
トイレと同じ理由で、ゴミ箱の近くもダメです。

 

伝統的な風水では神位を設ける方角にもルールがあるのですが、
現代ではそこまで厳しい制限はありません。

 

家の中で、
「清潔で、直射日光が当たらず、うるさくない場所」を選び、
1日1回は手を合わせて掃除をする。

 

これだけでも家族を禍から守ることができるでしょう。

自分と向き合うパワースポット巡り

家族の健康と幸せを願って、毎日、神位に手を合わせる。

 

この心がけは、目上の人(例えば親や上司)に対する
感謝の心を育んでくれる効果があります。

 

どんなに口うるさくて面倒な親(上司)でも、
よくよく考えてみればそこに「愛」を感じられるもの。
愛がなければ、わざわざ注意したりアドバイスをくれたりしないでしょう。
人は、どうでもいい相手に情熱を注いだりしません。
そのような存在がなければ、
人は本当の意味で成長できないのではないでしょうか。

 

神位に向き合うことで、今まで意識していなかった
大きな「愛」を感じられるようになると思います。

 

風水の根っこにあるのは、
そのような「身近な気づき」を大切にすることなのかもしれません。

 

併せて、たまには神社仏閣に足を運んでみることをオススメします。
いわゆる「パワースポット」ですね。
「スピリチュアルなものには興味がない」という方も、
まずはだまされたと思って近所の神社を訪ねてみてください。
独特の静謐な空気に、気持ちが引き締まるのを感じるはずです。

 

時代を超えて崇められてきた空間には、
古から積み重ねられてきた人々の「想い」があります。
人間の愛、やさしさ、エゴ、憎しみ。
それらドロドロしたもの全てをひっくるめて
受け入れて浄化する大きな存在。
その神聖なものの力に、
自分自身の卑小さを思い知らされることでしょう。

 

結果的にはそれが、自分や他人との向き合い方を変える
一つのきっかけになるのではないでしょうか。